錦織圭を破ったブノワ・ペアとは一体何者なのか?

8月31日から開幕した全米オープン。優勝候補とされていた錦織圭選手がなんとフランスのブノワ・ペア選手に初戦敗退を喫しました。松岡修造もだいぶショックだったようですが、多くの日本人が落胆したことでしょう。それだけプレッシャーのかかる大会だったのだ思います。

しかし一方で、錦織圭に勝った相手選手を称えるべきでは?という気持ちも出てきます。錦織圭に勝ったのですから、相当なレベルの相手だと思いますが、ブノワ・ペア選手、あまり聞いたことのない選手ですよね?そこでここでは、ブノワ・ペア選手について少し調べてみました。知れば知るほど敗れたことも少々納得します。

1 錦織圭選手の同級生

ブノワ・ペア選手は1989年生まれなので、現在26歳になります。実は錦織圭選手も1989年生まれなので、何と同じ年なのです。プロデビュー年も2007年で一緒で、同じようにテニス界を歩んできたのです。

錦織選手は同級生に敗れたことになります。これまでの対戦成績は錦織の2戦2勝だったのですが、ペア自身も同級生の錦織には特別な感情があったのかもしれません。

その内の1戦は2013年のフランスオープンで、錦織はこの大会で苦しめられました。

2 ブノワ・ペア選手の最高成績

4大大会では、2012年のウインブルドンと2013年のフランスで三回戦進出が最高記録となっています。世界ランキングは現在41位ですが、過去には2013年8月に24位を記録したことがあります。

ちなみに、この年の錦織選手は10位~20位の間で推移したので、実力はかなり拮抗していたことが分かります。ただタイトルを獲得したのは実は今年に入って初めてでした。2015年7月に行われたスウェーデンオープンで、スペインのトミー・ロブレドを破り優勝しています。

3 ブノワ・ペア選手の調子は絶頂だった

錦織選手は破れてしまったわけですが、ブノワ・ペア選手は相当良いコンディションで大会を迎えていました。7月に行われたスウェーデンオープンで初タイトルをとり、精神的にも良い状態で錦織との対戦に挑んでいました。

世界ランクをみても、錦織選手に分があると誰もが思っていたので、ブノワ・ペア選手はプレッシャーなく、思い切ったプレーをできていたことが考えられます。

事実、思い切りのよいサーブにだいぶ苦しめられたようです。

4 錦織選手とブノワ・ペア選手との過去の対戦逸話

錦織選手は2013年のフランス大会で対戦しているのですが、この対戦のときに観客から猛ブーイングを受けるという経験をしています。これはブノワ・ペア選手が試合を中断し、ペナルティを受けたことが原因だったのですが、ペナルティを受け抗議するブノワ・ペアに観客も同調し、なぜか錦織がブーイングを受けるということが起きています。この異様なムードにリズムを失いかけましたが、その後立て直し勝利するという経験をしています。

錦織選手が大舞台で強くなっていく過程で非常に大事な一戦だったことが考えられます。

いかがでしたか?錦織選手がブノワ・ペア選手に負けたことは波乱でしたが、ブノワ・ペア選手自身にも特別な想いがあったことが分かります。

錦織選手が日本を背負うホープのように、ブノワ・ペア選手もフランスを背負うホープとして期待されているのでしょう。フランスは歓喜に湧いていることかと思います。

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