野球プレミア12の結果と順位まとめ!WBC優勝国の全敗から考える。

この記事ではプレミア12のいきさつから、結果や順位についてまでまとめています。最終順位決定は11月21日(土)なので、随時更新していきます。

プレミア12の閉幕が迫ってきました。本日、韓国が日本に勝利したため、日本は11月21(土)に東京ドームで3位決定戦を迎えます。韓国戦につきましては、こちらの、野球プレミア12韓国戦の結果と感想。批判される小久保監督の迷采配。で詳しく書いています。

まだ決勝前ですが、改めてプレミア12を振り返っていきたいと思います。

出場チームと世界ランクの確認

プレミア12に出場したチームを振り返りたいと思います。

WBSCは世界野球ソフトボール連盟で、オリンピックから野球とソフトボールが除外された事から、連盟として立ち上がりました。今回のプレミア12も、オリンピックから野球が除外されてしまい、国際野球連盟(IBAF)が補助金を受けられなくなった財政難が開催のきっかけです。

それでWBCの中間年にプレミア12を開催することとなったのですが、この大会は招待生で、WBSCが独自に設けた世界ランキングのトップ12を招待する大会となっています。

ランキングは15U、18U、社会人、プロの4つのセクターのWBCもしくはWSBC主催もしくは公認の野球大会、直近4年間に行われた全ての結果を得点化したものです。

ではプレミア12に出場した国のランキングをみていきます。ちなみにこちらのランキング対象国は100となっています。意外に多くて驚きました。

1位 日本

2位 アメリカ

3位 キューバ

4位 台湾

5位 オランダ

6位 ドミニカ共和国

7位 カナダ

8位 韓国

9位 プエルトリコ

10位 ベネズエラ

11位 イタリア

12位 メキシコ

*日本がオリンピックで敗れたこともあるオーストラリアは14位となっています。

この12チームが出場して優勝を争いました。ただ今回の大会ではMLBの選手は全く出場しておらず、アメリカや中南米は主力選手を欠いている状態で出場しています。

プレミア12の結果一覧

では次にプレミア12の結果を振り返りたいと思います。

一次リーグの結果

*( )は世界ランキング、太字は決勝トーメント進出

グループA

1位 カナダ(7位)5勝0敗

2位 キューバ(3位)3勝2敗

3位 オランダ(5位)3勝2敗

4位 プエルトリコ(9位)2勝3敗

5位 台湾(4位)2勝3敗

6位 イタリア(11位)0勝5敗

グループB

1位 日本(1位)5勝0敗

2位 米国(2位)3勝2敗

3位 韓国(8位)3勝2敗

4位 メキシコ(12位)2勝3敗

5位 ベネズエラ(10位)2勝3敗

6位 ドミニカ共和国(6位)0勝5敗

2013年に優勝したドミニカ共和国が全敗で予選敗退です。メジャーリーガーがいない影響が大きくでたことが考えられます。次に決勝トーナメントの結果です。

決勝トーナメント

( )は世界ランキング、太字は勝者です。

準々決勝① カナダ(7位)3-4メキシコ(12位)

準々決勝② キューバ(3位)2-7韓国(8位)

準々決勝③ アメリカ(2位)7-1オランダ(5位)

準々決勝④ 日本(1位)9-3プエルトリコ(9位)

準決勝① 日本(1位)3-4 韓国(8位)

準決勝② アメリカ(2位)6-1メキシコ(12位)

3位決定戦 日本(1位)11-1メキシコ(12位)

決勝 韓国(8位)8-0アメリカ(2位)

グループAの勝者が全て準々決勝で敗退するという事態が起こり、ベスト4以上はグループの国々です。

決勝では韓国がアメリカを圧倒しました。

順位一覧

では順位を一覧にしていきます。5位~8位はいずれも準々決勝で敗れたチームですが、予選の順位の高い順に順位をつけました。( )は世界ランキングです。

優勝 韓国

準優勝 アメリカ

3位 日本

4位 メキシコ

5位 カナダ(7位)

6位 キューバ(3位)

7位 プエルトリコ(9位)

8位 オランダ(5位)

9位 10位 台湾(4位)、ベネズエラ(10位)

11位 12位 イタリア(11位)、ドミニカ共和国(6位)

プレミア12の感想

今回のプレミア12自体が、興行目的である位置づけであったため、MLB選手は1人も出場しないという事態が起こりました。アメリカ、カナダ、中南米の国々はメジャーリーガー主体のチームが多く、今回はベストメンバーで出場している国はありませんでした。

ですので、本当の意味での世界大会ではなかったので、結果については何とも言えないというのが正直な感想です。前回WBC優勝国であるドミニカ共和国が予選で全敗という事態も生じてしまいました。

またWSBCのランキング100国から、上位12国が招待された大会でしたが、ランキングの17位とそれ以下ではかなり点差の開きがあります。日本とアメリカが700ポイント以上を獲得しているのですが、45位以下は1桁のポイント、また下位25国は0ポイントです。

やはり野球は、国による格差が大きい事がよく分かります。今回、プレミア12が興行目的で開催されましたが、普及に繋がる大会にはならなかったように思います。

試合については、日本有利な日程で会ったり、会場であったり、またいつもWBCで苦戦するボールもNPB使用球が使用されました。にも関わらず準決勝での韓国戦の敗退は言葉が見つかりません。

ただ、決勝で韓国がアメリカに勝利してくれたのは少しほっとしました。これでアメリカが優勝したら、いわば二軍が優勝してしまったことになりますから、韓国がアジア野球の維持をみせてくれたと思います。

今回はどこかWBCよりは白熱した雰囲気がなかったのは、日本や韓国以外の他の国の本気度がいまいち伝わってこなかったこともあるのでしょう。次回は思いっきりアウェイの環境で、メジャーリーガーを相手に戦ってほしいですね。

ただ、日本代表の、大谷選手や中田選手、筒香選手など若手選手の活躍は本当に素晴らしいものがありました。プレミア12の結果を悔しさをばねに、これからの日本の野球界を牽引していってほしいものです。