
2016年11月3日、2017年の選抜高校野球の重要選考となる秋季高校野球は劇的な幕切れで試合が終わりました。
日大三高と早稲田実業の戦いとなった決勝戦は、白熱する試合となりました。シーソーゲームの末に見事、早稲田実業が勝利しました。まずは試合のスコアから見ていきましょう。漫画に出てきそうな試合展開です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 安
日大三 1 0 0 0 3 0 0 0 2 6 11
早稲田実業 0 1 0 3 0 0 0 0 4× 8 8
9回に注目の金成選手のタイムリーで逆転したかと思えば、9回の裏に清宮選手が桜井投手の前に4打席連続三振を喫し、その後ろを打つ4番の野村選手がサヨナラホームラン。何とも劇的な試合です。
では選手ごとの成績を見ていきましょう。
日大三
1番 井上大成(三塁手) 4-1 三塁打 二ゴロ 一ゴロ 外野フライ 四球
2番 長谷川央都(センター)4-1 三振 二ゴロ 投ゴロ 三塁打 犠打
3番 桜井周斗(投)1-0 四球 四球 死球 一塁ゴロ 四球
4番 比留間海斗(レフト)4-1 1打点 二ゴロ(打点1)四球 安打 遊ゴロ 内野ゴロ
5番 金成麗生(一塁手)5-4 5打点 安打 安打 本塁打(打点3) 二ゴロ 三塁打(打点2)
6番 日置航(遊撃手)5-0 外野フライ ゴロ ゴロ 外野フライ 内野フライ
7番 岡部仁(ライト)4-2 外野フライ 安打 内野フライ 安打
8番 金子凌(二塁手)3-2 安打 犠打 三振 安打
9番 津原瑠斗(捕手)4-0 併殺 フライ 内野ゴロ 内野ゴロ
早稲田実業
1番 福本翔(レフト)4-1 三振 三振 三振 安打
西田 (途中) 1-1 1打点 三塁打(1打点)
2番 横山優斗(センター)4-0 外野フライ 一ゴロ 一ゴロ バント失敗 四球(ワイルドピッチ1点)
3番 清宮幸太郎(一塁手)5-0 三振 三振 三振 三振 三振
4番 野村大樹(三塁手)5-2 2打点 四球 安打 三失 三振 本塁打(2ラン)
5番 小西優喜(ライト)2-0 犠打 犠打 三ゴロ 外野フライ
6番 雪山幹太(捕手)3-1 二ゴロ(1点)安打 三振 四球
7番 橘内俊治(二塁手)4-2 2打点 安打 二塁打(2点)三ゴロ 内野ゴロ
8番 中川広渡(投手)1-0 三振
赤嶺 (投手)1-0 犠打 振り逃げ
須能 (代打)1-0 三振
9番 野田優斗(遊撃手)4-2 1打点 内野ゴロ 安打(1点)遊ゴロ 安打
感想
試合展開が劇的過ぎて本当にびっくりですね。注目の清宮幸太郎選手、この決勝戦で大スランプに陥り、5三振してしまうところも大スターになる可能性を秘めていますよね。
しかし、その穴を埋めるかのように後を打つ4番の野村選手を筆頭に、全員野球で勝ち取った勝利とも言えるでしょう。
今年の早稲田実業はワンマンチームではなく、総合力でも強そうです。
一方の日大三校ですが、こちらは注目の金成選手が大爆発。二塁打が出ればサイクル安打という活躍ぶりでした。清宮選手との個人対決では金成選手に軍配があがりました。この冬を超えて、更に注目となりそうです。
また、清宮選手から5三振を奪った桜井投手。スピードのある速球と、キレのあるスライダーが持ち味のようです。清宮選手もこのスライダーに苦しめられた様子でした。こちらの投手も来年以降更に楽しみですね。
日大三に勝機はあったのですが、早実より要所でミスが目立つ試合展開となりました。選抜出場は早実は確実で、あとは早実が神宮大会で優勝し神宮枠を確保するか、関東が神宮枠を確保するか、いずれもダメなら、関東の5校目との比較になるといったところでしょうか。
選抜では守り重視なので、少しミスが目立ったところは気になりますが、好投手、好打者がいる日大三を選抜で見たいですね。