選抜高校野球21世紀枠の出場予想!2016年の候補ベスト5!

21世紀枠の候補が各都道府県から出そろったようですね(北海道からはなし)。これから更に地区推薦が行われ、9校に絞られます。地区推薦は以下の9地区に分けられます。

北海道(北海道) 過去3校出場

東北(青森県、岩手、秋田、山形、宮城、福島) 過去8校出場

関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨) 過去3校出場

北信越(新潟、富山、石川、福井、長野) 過去3校出場

東海(静岡、愛知、岐阜、三重) 過去2校出場

近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山) 過去5校出場

中国(岡山、広島、鳥取、島根、山口) 過去4校出場

四国(香川、徳島、愛媛、高知) 過去6校出場

九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄) 過去4校出場

ちなみに、ほぼ全てが公立校による出場で、私立土佐高校が、私立高校としては唯一出場しています(2013年)。

今年の、候補をみてみると、秋季県大会を制覇した高校が4校、準優勝が3校と例年以上に好成績を収めた高校が多いように感じます。ただ必ずしも成績の上位校が選出されるわけではなく、県予選ベスト16でも出場している例があります(2013年いわき海星、2012年女満別)。

ここでは全ての高校について説明するのは難しいので、これまでの成績やこちらの記事(センバツ2016の21世紀枠を過去の選出理由を分析し予想!)の分析項目を交えて、有力候補の5校を挙げていきたいと思います。

釜石高校(東北、岩手県、県立)

岩手県の県立高校です。2015年の秋季大会では、見事準優勝を果たし、東北大会へ出場しました。当歩行大会では強豪校東北高校(宮城県)に2-3と惜敗しています。成績は文句なしですね。

また東北大会は青森山田と光星学院がそれぞれ決勝進出したため、他の県からの出場が厳しい状況になり、21世紀枠での東北からの推薦が考えられます。

これまでの甲子園出場は、統合される前の前身の釜石南高校のとき、95年のセンバツに出場をしています。

さてここからは釜石高校にまつわるエピソードですが、釜石と言えば3.11では津波による甚大な被害を受けた所でもあります。震災当時は高校自体に津波の被害はなかったものの、避難所として多くの方を受け入れていました。また当時の野球部員の半数近くが家が流されてしまったようです。それでも部員はボランティア活動に懸命に励んだという記事がありました。

次のセンバツを迎えるときはあれから5年経ったことになります。

厳しい環境の中、様々な逆境を乗り越えてきた釜石高校は、風化されつつある東日本大震災の復興のシンボルとして出場が十分に考えられると思います。

長野高校(北信越、長野県、県立)

長野県屈指の公立の進学校です。秋季大会の成績はベスト4でした。21世紀枠の文武両道という視点からしても、推薦される可能性が高いです。北信越大会では決勝に敦賀気比、工大福井、いずれも福井県勢が進出しており、他県からの出場が難しい状況となっています。

そういった状況を踏まえと、北信越から21世紀枠でもう1校という事も十分に考えられます。

長野高校は過去に甲子園出場したことがありますが(昭和57年、60年)、ずっと高い進学率を誇り、文武両道を体系している模範となる高校です。ちなみに昨年の進学実績をみてみると280名の卒業生中、117名が国立大学へ進学しています(参照:長野高校HP)。

本当に素晴らしいですね。

小豆島高校(四国、香川、県立)

香川県の小豆島にある高校です。いわゆる離島高校です。過去にも佐渡高校(新潟2011年)や隠岐高校(島根県2003年)などの離島高校が21世紀枠で出場しています。やはり離島高校は厳しい環境ということで目に見えて分かるので、推薦されやすいのかもしれません。

小豆島高校は今年の秋季大会では、明治神宮大会の覇者高松商業を倒して優勝をしています(高松商業についてはこちら、選抜高校野球2016の優勝予想!神宮大会覇者の高松商野球部の紹介!)。四国大会では、土佐高校に惜しくも3-4で惜敗していましたが、実績は21世紀枠推薦校の中では一番と言っていいでしょう。

小豆島野球部ではブログを運営しているようで、選手やマネージャーが日記を日々更新しています。

そこには選手個々の課題であったり、目的意識の高い投稿も多くみられます。記事の最後には必ず最後にEnjoy Baseballという言葉で締めくくれれており、この言葉が小豆島高校野球部のテーマのようです。

余談ですが、小豆島は24の瞳で有名な、先生の憧れの土地でもあり、教育の面でも印象に残る土地でもあります。

小倉高校(九州、福岡、県立)

県内でも屈指の進学校です。秋季大会では準優勝を飾っており、九州大会に出場しています。九州大会では初戦で樟南高校に2-8で敗れましたが、21世紀枠で出場するための成績としては十分です。

九州からは通常枠で4校出場しますが、九州大会に出場した福岡代表であるもう1校の九州学院も初戦で敗退しているため、枠としては十分に考えられます。

ただ、九州地区には後述する臼杵高校、八重山高校も好成績をおさめており、まず地区からどの高校が推薦されるか微妙な状況であります。

臼杵高校(九州、大分、県立)

臼杵高校は創立118年の伝統校であり、地元の部員が中心となり成績をおさめた点が評価されたようです。秋季大会では大分大会で62年ぶりに優勝しています。九州大会では、2-10で長崎海星に敗れましたが、ベスト8まで進出しました。

大分県はここ3年間選抜大会への出場から遠ざかっており、21世紀枠での出場があっておかしくありません。夏もここ4年間は一回戦敗退が続いており、久しぶりの1勝が待ち遠しい所です。

臼杵高校は小倉高校のような進学校ではありませんが、地元密着のスタイルで良く頑張っていると評判のようです。

八重山高校(九州、沖縄、県立)

八重山と言えば、現ロッテの大嶺投手をはじめ、個性的な選手が揃っていた八重山商工を思い出しますが、今回は八重山高校です。別の高校です。秋季大会では見事、優勝を果たしました。九州大会では秀岳館に8-1で敗れていますがベスト8まで進出しました。

今回は、八重山諸島にある厳しい環境の中で立派な成績を残しての推薦です。これまで何度も甲子園まであと1歩の所までせまり、今回も九州大会で1回勝てば、選抜がほぼ手中というところでの敗退でしたが、21世紀枠により出場する可能性が十分にあります。

OB会のバックアップも協力のようで、伝統も十分です。今回こそはという思いで地域の方も見守っていたことかと思います。

まとめ

以上5校が私の21世紀枠の一押し高校です。どの高校も十分な成績をおさめており、センバツで勝ち抜いていける力はあるかと思います。

12/11 追記

各地区、9校に絞られました。

北海道 札幌清田

東北 釜石(宮城)

関東 上尾(埼玉)

北信越 長野(長野)

東海 宇治山田(三重)

近畿 長田(兵庫)

中国 出雲(島根)

四国 小豆島(香川)

九州 八重山(沖縄)

となりました。私の予想した、釜石、長野、小豆島、八重山は全て入ってました!出雲も中国大会でベスト8なので、この5校あたりから選ばれると予想します!