
はつの付き人であったふゆは最初は好印象でしたが、何だか鹿野屋に移ってからは正直あまり良い印象を持てないキャラクターになってしまいました。ネット上ではふゆ…という声もよく聞かれるようになっているのですが、ここではこの3つの理由について考えていきたいと思います。
*この記事は“ふゆ”を演じている清原果耶さんを嫌いということではありませんので誤解されないようお願いいたします。
ふゆは何者?
“ふゆ”は“はつ”のお付きとしてもともと山王寺屋にいました。しかし山王寺屋は潰れてしまい、“はつ”が“ふゆ”の将来を考えて、優しい心遣いにより“ふゆ”を鹿野屋で働かせてもらうことになりました。
“あさ”の付き人である“うめ”とはだいぶ年も離れておりますが、実は“あさ”と“ふゆ”は同じ年なのです。嫁ぐときに、はつの嫁ぎ先で相手の惣兵衛に不安要素があったため“あさ”に“ふゆ”を付かせ、“はつ”に“うめ”をという話もあったのですが、はつがそれを拒否した経緯があります。
これは、姉として、経験の浅い“ふゆ”では“あさ”を見切れないという思いがあったのでしょう。結果的に経験豊富で世の中を知っている“うめ”がないなくては“あさ”はここまで自由に様々な活動をできなかったと思います。
“ふゆ”はまだまだ経験も未熟で、付き人でありますが、まだまだ人間的にもこれからという設定だったわけです。
ふゆと新次郎
山王寺にうつってからの“ふゆ”は少し気がかりな行動をとりはじめます。もともと純粋なふゆ。そのため男性に少し優しくされるだけで心がときめいてしまう…そんな乙女心がみられるシーンが随所にみられています。
新次郎はとても女性に優しいので、ふゆに対しても心配りをしていました。
ある日、親から来た手紙が破れてしまい、一部、大事な所が読めなくなってしまうという事がありました。ふゆは大変悲しむのですが、その時に新次郎の胸に泣きついてしまいます。
ふゆは新次郎に優しさに触れて、心を奪われていってしまったようです。しかも当の“あさ”は、そういったことに鈍感で気付いていない様子ときますから、何やら波乱が待ち受けていそうな予感もありました。
昔の昼ドラでしたら、このまま泥沼関係に陥ってしまうのですが、しかしそこは朝ドラ。
しっかりあさのお付きの“うめ”が睨みを利かせています(笑)また新次郎自身が妾をとらないと決めたため、浮気心のようなものは一切見せません。
嫌いな理由
お茶の間ではこのふゆに対して、何とも嫌な女だ…という声が上がりました。
その要因としては、
① ぶりっ娘である
② 立場をわきまえない行動だ
③ はつの気持ちを考えていない
などが考えられると思います。
まず①のぶりっ娘ですが、実は、これは男性からするとかわいいなと思えたりもします。
しかし、ぶりっ娘は女性からするとうざがられる傾向があります。特に新次郎に泣きついてしまう場面とかは、あれは戦略的とは思えませんが、女性からするとむかっとしてしまうのでしょう。
男性からするとかわいいんですよね。あれは。たまらないな…とか言ってしまいます(笑)
次に②の立場をわきまえていないということについてですが、これはお付きという立場にも関わらず、“あさ”の夫に恋してしまうということは、最もタブーな事です。
しかも、“あさ”が鹿野屋のため、世のために、仕事を全うしているにも関わらず、途中からお家に付き人して日入った“ふゆ”が新次郎に恋をしてしまうなどということはあってはならない事です。
これとぶりっ娘キャラが相まって、いらっとしてしまうのでしょう。
更に③の“はつ”の気持ちを考えていないという点ですが、これは“はつ”が心遣いで山王寺に入れてあげたにも関わらず、その立場を利用して、新次郎にお近づきになってしまうのですから、好感を持てないですよね。
ふゆは純粋だから、そういったことも気付けないのかもしれませんが、またその気付かない所も、いらっとさせてしまう理由なのかもしれません。
ふゆのこれから
原作では“ふゆ”にあたる小藤というお付きは、新次郎の妾になります。しかし、あさが来たでは違った展開になることが予想されます。
“ふゆ”に恋している亀助と結ばれるのか?それともこれから縁談の話もでるようなので、そちらに嫁ぐのか?
こちらも見ものですね。
*余談ですが、ふゆを演じている清原果耶さんは2002年生まれの13歳です。まだまだ若いのに名演技ですよね。