
本日、FIFAクラブワールドカップ準決勝、広州恒大×バルセロナ戦が開催されました。バルセロナがスアレス選手の活躍で勝利ましたが、試合中に背筋が凍るような事件が発生しました。
広州恒大ゾウ選手の怪我
それが起きたのは前半33分でした。
バルサがワンタッチのパスからクロスをあげてきました。広州恒大のDFゾウ・ジェン選手が、クロスに対応するためにカバーリングしようとした時に、スピードが乗っている状態の中、左足が巻き込まれるような形で転倒してしまいました。
その瞬間がこちらです。
左足の足首がありえない方向に曲がっているのが分かりますでしょうか?
思わず、うわっ!!!!!!
と声を上げてしまった方もいたのではないでしょうか?倒れこんだゾウ選手をみたバルセロナの選手もすぐさま担架を要請していました。それ程、ゾウ選手の足首はありえない方向に曲がってしまい、誰がみても重傷だという事が分かりました。
ここでは、ゾウ選手の怪我について考えていきたいと思います。
足首の脱臼骨折か?
まず、あの映像を見て分かったことは足首の怪我であるということでした。さらに、ありえない方向に足首が曲っていたところをみると、まず疑われるのが脱臼です。
足首も脱臼するの?と思う方もいるかと思いますが、関節はどこの関節でも脱臼する可能性があります。ただ、よくある肩などに比べると、足首は構造上脱臼をしづらい関節です。
脱臼と言うのは簡単に言うと、関節が外れてしまう状態、と言えます。足首の靭帯の損傷も伴っています。
更に、構造上脱臼がしづらい足首ですので、脱臼だけを起こすことがまれであり、骨折も併発している可能性が高いと考えられます。
どこの骨折か?と言うと、足の内側と外側、両方のくるぶしの骨折です。
では怪我を整理していきましょう。
多分診断は、足関節脱臼骨折です。足首の靭帯損傷、脛骨、腓骨の骨折、脱臼というもうフルセットとも言える大けがです。
治療期間や競技復帰は?
治療はもちろん手術になります。骨折した骨を整復し、ボルトやプレートで固定します。靭帯の修復も同時にされます。手術後2週間は左足をつけず、全体重をかけて良いのはおよそ1ヶ月~2ヶ月を要することが一般的のようです。
また足首の関節可動域が制限されることが多く、そのリハビリも大変になります。
ゾウ選手の場合、日本で手術をして、中国に戻ってリハビリをすることになるでしょう。
同じ怪我をした選手を調べてみると、 カマタマーレ讃岐の藤田 浩平選手が足首の脱臼骨折をしています。競技復帰には約半年の期間を要していました。
ゾウ選手はまだ27歳ですから、これからリハビリを行い、来シーズンには競技復帰をしてほしいですね。
足首じゃなくて、もっと上の脚部が綺麗に折れてましたね。
復帰まではどちらが難しいでしょうか?
ありがとうございます。いわゆる脚部(脛骨や腓骨の骨幹部)の骨折の方が意外と治りは良いものです。
脱臼骨折だと関節や靭帯の障害もともなうので、運動制限が出やすくなります。